変形性股関節症は整体で改善するのか?現場で感じる本当のところ
変形性股関節症と診断されると、
「もう治らないのかな」
「手術しかないのかな」
と不安になる方も多いと思います。
実際に当院にも、大阪府内だけでなく奈良県や兵庫県からも
股関節のお悩みで来院される方がいらっしゃいます。
開業して14年。
これまで多くの股関節痛の方を施術してきました。
その経験を踏まえて、
「変形性股関節症は整体で改善するのか?」
変形性股関節症が整体で改善するのか?
ということですが、
何を改善させるのか?
という点について
擦り合わせていきたいと思います。
まず、変形性股関節症の変形。骨が変形している状態です。
こちら
改善する=元の綺麗な形へ戻る
というのは不可能です。
理論上は、
骨にはリモデリングという働きがあり、
骨折後にできた仮骨が時間をかけて削られたり作り直されたりしながら、本来の骨の形や強度に近づいていくことがあります。
骨が折れたら、折れたところが太く丈夫になるって聞いたことあるかとお思います。あれです。
ただ、それも上記のリモデリングによって本来の形状へ少しずつ変わっていきます。
「骨は変わる可能性がある」
という考え方もあります。
しかし私自身、
長年多くの変形性股関節症の方を施術してきましたが、
変形した骨が元の形に戻ったケースは経験していません。
ただ、実際には、
変形が強くても痛みが少ない方もいれば、変形が軽度でも強い痛みに悩まれている方もいます。
そのため、レントゲンの結果だけで状態のすべてを判断することはできません。
では、
変形性股関節症が起因になる、股関節痛、股関節の周囲痛については
どうでしょうか?
こちらに関しては、改善できる可能性があります。
というか、整体でのメインのアプローチになります。
なぜ変形性股関節症で痛みが出るのか?
・関節の変形による支持力の低下による筋肉への負担増
(家の柱が傷んでしまい、周囲で支えなければならない状態)
・可動時の関節同士の摩耗、摩擦
(サビた蝶番のように動きがスムーズでない状態)
・可動性不足の筋肉の過負荷
(重たい扉を無理やり開け続けている状態)
・関節可動域の低下による支持基点の変化
(支える位置がズレる)
・靭帯、関節包、筋膜の癒着や短縮
(動きの少ないせいで縮む)
・疼痛緩和姿勢による姿勢不良
(痛みを避けるために歩き方などが変化)
・関節内、関節周囲組織の炎症
(擦れ続けた部分が腫れて熱を持ち、痛みが出ている状態)
変形
↓
筋肉に負担
↓
動かなくなる
↓
かばう
↓
さらにいろいろな部位、組織に負担
↓
炎症
↓
悪化
という流れで悪くなりますし、ループしてます。
どんどんと深掘りし悪循環にハマって抜け出せない、そもそも何が始まりなのか?すらわからない状況になります。
骨盤が歪んでいる!で、あったり、筋肉が硬いもそうですし、足首が、背中の歪みが…
とか
もはや、〇〇が効果的!!とかどこどこが根本!!と言う話では無くなってきます。
整体では何をみているのか?
実際の施術では、
・股関節がどこまで動くのか
・どの筋肉が硬くなっているのか
・歩き方や立ち方に偏りはないか
・腰や膝に余計な負担がかかっていないか
・日常生活でどのように体を使っているのかといった部分を一つ一つ確認していきます。
変形性股関節症の方は、股関節だけに問題があるわけではなく、長年の体の使い方によって全身に影響が広がっていることも少なくありません。
ただ、改善できる部分が変わっていけば、体は少しずつ変化し、本来の状態へ近づいていきます。
そうすることで関節への負担が減ることはもちろん、負担がかかっていた改善の見込みがある組織へのダメージが消えるので、その組織が治癒されていくことになります。
変形性股関節症の方に伝えたいこと
変形した骨そのものを整体で元の形に戻すことはできません。
しかし、痛みや歩きにくさの原因は、必ずしも骨の変形だけではありません。
実際には、このような状態です。
・筋肉の緊張
・関節可動域の低下
・姿勢の崩れ
・かばう動作のクセ
・炎症による痛み
など、さまざまな要素が複雑に絡み合っています。
そのため、
変形があるからといって必ず痛いわけでもなく、
変形が進んでいても日常生活を問題なく送れている方もいらっしゃいます。
逆に、変形が軽度でも強い痛みに悩まされている方も少なくありません。
私はこれまで多くの変形性股関節症の方を施術してきましたが、
改善される方に共通しているのは、
「変形だけに目を向けるのではなく、体全体の状態を見直している」
ということです。
骨盤や背骨、筋肉の状態、日常生活での体の使い方まで含めて整えていくことで、
歩きやすくなったり、
痛みが軽減したり、
趣味や仕事を続けられるようになったりする方は少なくありません。
もちろん全ての方が改善するわけではありませんし、
変形の程度や生活環境によって結果には個人差があります。
ですが、
変形性股関節症だからといって、すべてを諦める必要はありません。
今の痛みが本当に骨の変形だけによるものなのか。
まだ改善できる要素が残っていないのか。
まずは一度、体の状態を確認してみることをおすすめします。
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